【映画】クワイエットルームにようこそ

「シネカノン有楽町2丁目」にようこそ
満席の映画館にようこそ
最前列にようこそ

・・・2時間弱頑張った私の首を褒めてあげたい(笑)


 ほんっとに久々に映画館で映画を観ました。だいたい封切りをすぐ見たいという欲求はなくて、普段はDVDレンタルで済ませちゃいますからね。

 午後は客先で会議があって終了後そのまま帰宅だったんで本当はもっと早く映画館へ行けたんですが、30分前なら余裕だろうと思って油断したのが間違いで切符購入時は残り12席。入場料が1000円だったこともあったのか大盛況でした。席は最前列の右端。
 客層は圧倒的に女性客で後はカップル、男性単独はかなりの少数派だったような?(笑)

 ま、まさかみんなクドカン見に来たのか!?

 台形に歪んだ画面に映る予告編を見ながら「字幕付の洋画じゃないことだけが救いだ」と余裕こいて来たことを後悔しました。しかし、始まってすぐに映画に引き込まれてしまって、歪んだ画面も気にならなくなり、あっと言う間の2時間弱でした。

 傑作です。素晴らしい作品でした。

 この映画、OD(オーバードーズ:薬物過剰摂取)で精神病院の隔離病棟に運びこまれた主人公、佐倉明日香が退院するまでの14日間を描いています。
 明日香がクワイエットルームで目を覚ますところからはじまり、その記憶を取り戻していくとともに、回想シーン等からどういう半生(それはもう半端でない程の転落人生)を送ってこの病棟に行き着いたかがわかって来ます。

 とにかく下品な下ネタ(NGな人は要注意です)、ドタバタ、ギャグ炸裂、スラップスティックなシーンの連続で、非常に重い話のハズなのに滅茶苦茶笑わせてくれます。クドカンは特に下劣でお尻は出すは、オナニーするは、着衣ながら内田有紀にピストン運動(ぉ)するは、その他にもゲロは出てくるは、鼻水はズルズル垂れるは、大量出血はあるはで、エログロナンセンスなこと極まりなし(地上波で放送する時はその辺はかなりカットされるかな~って、カットすると短編映画か!?)

 それが、クライマックスで明日香がクワイエットルームへ来た真実がわかるシーンでかなりシリアスになり、そのままシリアス基調で終わるかと思ったら最後にバカ笑い!(最後のシーンは原作にはないそうです)。

 下手に登場人物に感情移入すると裏切られるので注意が必要。かなり重い副作用付きだけど、二日酔い後の酔いざめスッキリ(?)のドラッグムービーってところでしょうか?(笑)

● 出演者について(独断と偏見で抜粋)

内田有紀(佐倉明日香)
 文字通りの「汚れ役」です。前半は乾いたゲロを顔や髪に張り付けたまま。特殊メイクもすごいの一言。よくもまぁ、ここまで最悪な主人公を演じたものです。その心意気に拍手。かつてのアイドルがここまで出来るのかとちょっと見なおしました。

蒼井優(ミキ)
 本作中、拒食症患者が3人出てきますが、本当に拒食症に見えるのは蒼井優だけです。ちょっとニヒルで達観したようなところがあり、セリフの喋り方は気だるい系です。今回は眼力がすごいので、終盤に本性を現わした時はちょっと背筋が寒くなりました。普通に見えて実は異常。やっぱり蒼井優はすごい。

画像平岩紙(ナース山岸)
 個人的に今回一番のヒットです♪
 超癒し系な看護師役。大人計画で一番贔屓な女優なので期待していたんですが、期待どおり。って言うか、萌えました。萌えまくりです(笑)。本作品中一番の癒し系にして萌えキャラです!
 明日香に流動食の説明をするところや、クロネコヤマギシするところもとても可愛いです(^ワ^)

りょう(冷酷ナース江口)
 冷徹な看護師役なんですが、結構好きですね。クールビューティさを如何なく発揮してくれます。ステンレス人間に変身するところと、過去に重傷を負ったというシーンは爆笑モンです。

妻夫木聡(コモノ)
 ただただ馬鹿です(笑)。入院患者以上に異常な役。ここまでキレた妻夫木は空前絶後となるかも?

徳井優(白井医師)
 爆笑です。出演はほんの少しですが、登場シーンが強烈!!
 ちなみに声はアフレコです。

庵野秀明(松原医師)
 絶対死んでるだろ、あれは(爆)

大竹しのぶ
 個人的にはちょっと残念。役柄的にまったく感情移入できなかったからかな?
 演技自体も「大竹しのぶならこれくらいはやるだろうな」という程度の演技でした。

画像


 これだけ重い話でこんなに笑って良いのかよってくらい笑いました。もちろん心にズシンと来るんですが、ラストの後味が良いので見終わった後はなぜか爽快で元気になれます。
 見て損はありません。1000円だったので十分おつりを貰った気分でした。そのおつりでパンフ買いました(笑)
 家族みんなでという映画ではありませんが、夫婦、カップルで観に行けば、楽しめるし鑑賞後の会話もはずむと思いますよ(ただし映画の後食事ってのはNG)。

そうそう、
全国の平岩紙ファンは絶対観るべしっ!(爆)
何人いるんだ?

■ 共感したレビュー
(´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ)
↑もろにネタばれなので鑑賞予定の方は注意

映画「クワイエットルームにようこそ」公式サイト

特集『クワイエットルームにようこそ』

クワイエットルームにようこそ (文春文庫 ま 17-3)

この記事へのコメント

2007年11月08日 18:42
トラックバックありがとうございます。クドカンは体を張った演技でもありましたが、俳優として実にウマイなという印象を受ける実力を見せ付けられました。
平岩紙さん、わたしも好きです。でも松尾スズキ氏がやっぱり大好きです(笑)。
2007年11月09日 09:58
nicoさん>いらっしゃいませ!
 クドカンは女性客の多さに嫉妬してあえて評価を書きませんでした(嘘?
 ちょっと激しすぎた(ピストンがぢゃないよ)ので何とも評価しずらかったというのが本音です^^;
 つーか、あの演技でクドカン大好きって書いたらホモだと誤解されかねない(爆)
 でも、あの演技ができるから面白い脚本も書けるんだということは十分わかりました(^^)
 松尾スズキさんはこの映画をここまで作ったこと自体が奇跡に近いと思います。大好きですよ。でもホモじゃありませんが(ぉ

2007年11月16日 19:26
初めまして、こんにちわ。
TBありがとうございました。
『映画通の部屋』をやってます隣の評論家(通称:となひょう)と申します。
もしかして同じ日に鑑賞していたのでしょうか。
私は18:30~の回でした。見事に満席でした、それだけ口コミで評判が広がっているのかもしれませんね。

ナース山岸、可愛かったですね。
サエちゃんがようやく食事して、しかも完食した器を見てオイオイと泣いてしまうシーンが好きでした。

2007年11月16日 23:46
隣の評論家さん>はじめまして!
評判通りというか評判以上に好評なようですね。
紙ちゃんが泣いたシーンは自然に泣けたそうです。普段はそういう役回りじゃないだけに、相当役の中に入り込んだのだと思います。

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