【映画】転々

画像

 時効警察の三木聡監督とオダギリジョーが組んだ映画作品。ってことでその雰囲気はわざわざ説明するまでもないか?(笑)
 「時効警察」はもちろん、「亀は意外と速く泳ぐ」もかなり面白かったので、観に行ってきました。

 映画館はアミューズCQN(渋谷)。都内では、他にテアトル新宿の2館で上映。結構少ない。

 実は「亀速」は映画館で観たいと思っていて上映館が少なくて行きそびれてしまいDVD鑑賞となってしまった。基本的に田舎者な私は、渋谷とか新宿という場所は行きたくないのだが、今回も有楽町近辺に上映館がないから、思い切って渋谷まで足を伸ばした(笑)。

 …と言っても有楽町が好きなわけではなく、通勤沿線の駅なのと、駅のすぐそばに映画館があるだけの話。それにアミューズCQNは毎週水曜日は1000円で観られるのであまり贅沢は言ってられない。

 上映されたのはアミューズCQNで一番広いシアター1。まぁ、広いと言っても200席だけど。

 それでも小栗旬主演の「クローズ ZERO」とアンジェリーナ・ジョリー主演の「マイティ・ハート 愛と絆」を従えて一番大きいシアターを奪取!!(^ワ^)

 1000円デーということで結構な混みようだったけど、前から5列目の見やすい席を確保できました。でもスクリーンの大きさ見たら、最前列でも良かったかなと思ったり^^;
 客の大半が女性で、左右も女性に囲まれて嬉しかったが(爆)、背後に座ったカップルの女がアニメ声なのは参った。お前、絶対上映中にしゃべるなよ!!


 さて、映画の内容は実に実に楽しい101分でした!
 ただ、特に室内のシーンはセットの中にさりげなく小ネタがあるんじゃないかと気になって話に集中できませんでしたが(爆)

 オダギリジョーの好演はもちろんのこと、三浦友和のうらぶれた借金取りぶりも非常に良い味出しているし、小泉今日子も実に楽しそうに演技しています。岩松了、ふせえり、松重豊は相変わらず。「亀速」のノリをそのまんま再演してくれます(笑)

 そして吉高由里子のパワフルさは最高!
画像 彼女は2006年に放送された「時効警察」の「第6話 恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」に森口瑤子の娘役として出演しています。この回はかなり好きな話なので印象に残ってますが、この時よりはずいぶん大人びたかな?でも、弾けぶりが凄いです!

 その他では石原良純の登場の仕方が衝撃的で場内大爆笑でした。ここはちょっと「ゆるい」というレベルではないです(^ワ^)

 それから「時効警察」ファンならぜひ見たいあの人は、ぜひ見たいあの姿で登場してくれます!

 ちなみに、この映画は結構好評なようで、12月からは全国12館で上映される模様。「時効警察」ファンで近くに上映館があるなら一見の価値ありです!

映画「転々-てんてん-」オフィシャルサイト

《あらすじ》
幼いころに両親に捨てられた孤独な大学8年生の竹村文哉(オダギリジョー)は、いつの間にか84万円もの借金をこしらえ、返済の期限があと3日に迫っていた。しかし、その期限の前日、文哉は借金取りの福原(三浦友和)から借金をチャラにする方法を提案される。それは、吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩” に付き合うことだった。


【以下はネタバレ】

 竹村文哉(オダギリジョー)がいきなり福原愛一郎(三浦友和)に拷問?を受けるオープニングはかなり衝撃(笑劇)的。あんな拷問は絶対受けたくない!(爆)

 ストーリーが原作ものなので、きちんとラストが決まっていて、それが映画序盤で明かされてしまいます。妻を殺してしまった(殺人ではなく傷害致死)福原が、警視庁まで自首するために文哉を連れて吉祥寺から桜田門まで妻との想い出の地を訪ねながら歩きます。そして、自首する前に食べるのはカレーライスと決めている。

 これに“死体が先に発見されると自首にならない”と“福原の妻が本気で惚れた浮気相手は文哉!?”(もし、そうだったら半殺しにされる)というプチサスペンスが絡みます。後者は中盤で解決してしまいますが、前者は最後まで引っ張ります。ただ、そのキーパーソンが福原の妻の職場の同僚(岩松了、ふせえり、松重豊)なので最初から「だめだ、こりゃ」ですが。留守番電話にブラックなジョークを飛ばす部分は大爆笑です。結局のところ彼ら3人がまったくストーリーに絡んで来ないのも凄い(爆)

 その肝心のストーリー(三木監督作品に“肝心のストーリー”があること自体画期的?)、序盤で文哉が自身の境遇について極めて飄々と語り、それが終盤の疑似家族のシーンの伏線になります。話が進むにつれ、最初はすごく厭そうに福原に付き合っていた文哉の気持ちの変化がいくつかの出来事を通じて実にうまく表わされていきます。

 疑似お親子を演じる二人の会話では「とうさん」で笑わせておいて「おやじ」でちょっとジーンと来る、憎い演出もあります(オダギリジョーの演技が秀逸)。

 終盤、チャツネを買いに出かけた文哉の葛藤が描かれますが、文哉としては福原に「時効になるまで逃げて」って言いたかったんでしょう。夕食に疑似家族でカレーを食べる“泣き笑い”のシーンはホロリとさせられます。ある意味三木監督作品らしくない(あるいは新境地)かも知れません。

 また、弾けぶりがすごい吉高由里子は風呂場で変な歌を歌うシーンは大爆笑!
 歌を歌っていたかと思うと何やら叫びながらパンティ一枚で風呂場から飛び出して来て、家中?を駆け回ってまた風呂場に戻って行きます。わけわからん。つーか、吉高由里子のテンション超高い熱演に拍手です。

 それ以外で個人的なサプライズは、平岩紙が出演していたこと。「転々」の公式サイトのキャストに出ていなかったので、まさか出てくるとは思いませんでした(^ワ^)

 しかも、文哉のファースト・キスの相手だったというおいしい設定。さらにさらに、なんと綾波レイのコスプレで登場。これが明らかに意図的なんだろうけど、もう全然似合ってない(爆)
 喋り方も得意?の“舌足らず調”だし、「クワイエットルームにようこそ」とは違って完全にお馬鹿モードでした。

 最後に、岩松了、ふせえり、松重豊が最初にかます“崖ネタ”は中途半端に終わったかに見えて最後の最後にオチ?が入ります。エンドクレジット後なのでお見逃しなきよう(笑)

 結局、見落とした小ネタはDVDで確認するしかないですけどね。


転々 (新潮文庫)

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年11月29日 22:43
こんばんわ。
TB、コメントありがとうございました。

終盤での花やしきでのシーンとカレーライスの夕食シーン。疑似家族のはずなのに、本物の家族みたいな温もりにジーンときちゃいました。
吉高由里子さんは今後の活躍がとても楽しみな女優さんですね。

私も以前は渋谷、新宿の映画館ってなかなか足が向かなかったんですが、それだといい映画をいっぱい見逃してる事に気付いて観たいと思った作品くらいは頑張って行くようになりました(笑)。
2007年11月30日 12:52
かのんさん>
文哉はやっと家族の温かさを知ったんでしょうね。あのカレーのシーンは本当にジーンときました。

以前は渋谷や新宿に行くとすぐ風邪を惹いていたんですが、見たい映画が見れないのは確かに勿体ないですね!

この記事へのトラックバック

  • 転々/オダギリジョー、三浦友和

    Excerpt: 私にとっての11月の大本命映画といえば「三丁目の夕日」よりもこの「転々」。以前からとても待ち遠しかったんですが、混みそうな最初の3日はあえて避けてみました。実はチネチッタでも2週間遅れで公開されるんだ.. Weblog: カノンな日々 racked: 2007-11-29 14:56
  • 転々

    Excerpt: 【映画的カリスマ指数】★★★★★  テクテクテクテク・・・絆を歩く   Weblog: カリスマ映画論 racked: 2007-11-29 21:54
  • 転々

    Excerpt: 大学8年生の文哉は、家族もなく、天涯孤独の身の上。自堕落な生活の中で、いつの間に、84万円の借金を抱えていました。その借金の取立てにやってきたのが福原。3日後までに全額返せと迫ります。その後、再び、文.. Weblog: 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~ racked: 2007-11-29 23:05
  • 転々

    Excerpt: 転々 188本目 上映時間 1時間41分 監督 三木聡 出演 オダギリジョー 三浦友和 小泉今日子 吉高由里子 岩松了 ふせえり 松重豊 鷲尾真知子 石原良純 岸部一徳 評価 9点(10点満点.. Weblog: メルブロ racked: 2007-11-30 00:20
  • 『転々』

    Excerpt:   □作品オフィシャルサイト 「転々」□監督・脚本 三木聡 □原作 藤田宜永(「転々」新潮文庫刊) □キャスト オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、岩松了、ふせえり、松重.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2007-12-03 08:05
  • 転々 87点(100点満点中)07-340

    Excerpt: 帰る家なし 親もなし 公式サイト 藤田宜永の同名小説を原作とした、『図鑑に載ってない虫』に続く三木聡監督の最新作。 一応は原作のストーリーや設定をベースとしてはいるが、三木聡が原作そのま.. Weblog: (´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ) racked: 2007-12-06 10:32
  • ワタシも岸部一徳に会いたい!【転々】

    Excerpt: テレビ朝日で放送されていた『時効警察』のオダギリジョー主演で監督が三木聡とくりゃ Weblog: 犬も歩けばBohにあたる! racked: 2007-12-06 17:22
  • 転々

    Excerpt: 時効警察ファンだし、 オダギリジョーファンなので、 観ないわけにはいかない作品です。 あいかわらず小汚い姿の オダジョーですが、 こういう役って、 はまり役なのよねぇ~。 全体がほのぼの.. Weblog: ルナのシネマ缶 racked: 2007-12-06 23:44
  • 転々

    Excerpt: 転々と 地踏みしめて 黄葉拾う   最近映画に出ずっぱりのオダギリジョー。いい加減お休みしなされという不完全燃焼続きの中、これはいい。この「転々」彼の持ち味はコレかもしれないよね。なんで大学.. Weblog: 空想俳人日記 racked: 2007-12-07 06:53
  • 転々

    Excerpt: ★★★★  新宿テアトルは超満員で立見が出る勢いであった。そして館内は笑いの坩堝である。僕も久し振りに大声で笑いころげてしまった。  お話はしごく単純明快。貧乏学生のオダギリ・ジョーに張り付いていた借.. Weblog: ケントのたそがれ劇場 racked: 2007-12-07 23:36
  • 転々

    Excerpt: ★★★★  新宿テアトルは超満員で立見が出る勢いであった。そして館内は笑いの坩堝である。僕も久し振りに大声で笑いころげてしまった。  お話はしごく単純明快。貧乏学生のオダギリ・ジョーに張り付いていた借.. Weblog: ケントのたそがれ劇場 racked: 2007-12-10 11:41
  • 【2007-175】転々

    Excerpt: 人気ブログランキングの順位は? 歩けばわかる、やさしくなれる 目的地 霞ヶ関 期限 無し ひとりぼっちの男ふたりの、 心ほどけるとぼとぼストーリー Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! racked: 2007-12-10 20:41
  • 転々:映画

    Excerpt: 今回紹介する映画は、『時効警察』でも有名な三木監督作品、オダギリ・ジョー、小泉今日子主演の作品『転々』です。 転々:ストーリー 井の頭公園をぶらぶらと出発、目的地はぼちぼちと霞ヶ関。 到.. Weblog: 映画札幌グルメ情報のジフルブログ racked: 2008-04-17 15:19
  • 転々

    Excerpt: &nbsp;{amazon}&nbsp; {amazon2}<br />  三木聡監督の映画『転々』<br /> 三木作品は「イン・ザ・プール」「亀は意外と速く動く」<br /> 「図鑑に載ってない虫」「「時効警察」<br /> と日常にあ.. Weblog: 悩み事解決コラム racked: 2008-05-14 23:06